橋本病の症状

橋本病の初期の唯一の症状は首の腫れです。
のどに違和感がある人もいるでしょう。

橋本病(慢性甲状腺炎)は、自己抗体が甲状腺を攻撃するために細胞が少しづつ減って慢性的な炎症が生じて腫れてくるわけです。
橋本病は甲状腺機能低下症の代表でバセドウ病とは全く逆です。

機能が低下するわけですから新陳代謝が悪くなって老けていく感じになってきます。全身症状 として動作がゆっくりで疲れやすくあまり食べてないのに体重が増えてきます。寒がったり声もだんだんガラガラとかすれた声になって低音です。喉も違和感があります。ボーっとして痴呆症と間違われることもあります。
循環器系では脈もゆっくりと徐脈、息切れ、むくみとなり心肥大となります。皮膚が乾燥してカサカサになってきて髪の毛も脱けたりします。眉毛が薄くなって端っこがなくなったりします。

橋本病の症状の首の腫れは、バセドウ病と同じく「びまんせい」の腫れです。びまんせいとは、全体に広く腫れて段々大きくなるものです。

しかし違うのは腫れがバセドウ病と違って硬いのが特徴です。この腫れは痛みを伴いません。しかし首の腫れが急におおきくなったらすぐに受診しましょう。

橋本病の原因

橋本病は、自己免疫性の病気です。
甲状腺ホルモンが不足して機能が低下してしまう病気です。免疫の不具合によって甲状腺を敵と勘違いして甲状腺に対する自己抗体(抗サイログロブリン抗体、抗マイクロゾーム抗体)をつくってしまうのです。この自己抗体も血液検査でわかりますが、詳しく説明しますと免疫に関わってるリンパ球は、人の身体に二つあります。Tリンパ球とBリンパ球です。


Tリンパ球は自力で敵を攻撃することで免疫の役目を果します。
片方のBリンパ球は敵がくると感じると他に新しく攻撃する抗体を作りその抗体に役目を果させるのです。橋本病は、Tリンパ球が主に働くので濾胞細胞(ろほう)と言う甲状腺の細胞が傷つけられて発病に至ります。Bリンパ球も甲状腺にある酵素を勘違いして抗原と見てしまい抗ベルオキシダーゼ抗体をつくり甲状腺ホルモンの元となる物質を抗原と間違えて抗サイログロブリン抗体を作って甲状腺の細胞を破壊させていきます。

他の原因でも橋本病の機能の低下させることがあると思われます。
このように色々な原因で橋本病が発病するのですが、同じ自己免疫性のバセドウ病は、違った原因です。

橋本病が完治するということは、この自己抗体が正常値になることなのです。
 

橋本病の診断とは

橋本病を代表する甲状腺機能低下症は、初めは症状がわかりにくい特徴があります。甲状腺の病気の場合、問診と触診がまず最初に行われます。そのときに自覚症状や家族、親戚の甲状腺疾患、また糖尿病などの他の疾患の既往歴も確認するでしょう。
しかしこの段階でははっきりした診断が下せない場合が多いので次に血液検査をします。

血液検査で甲状腺の機能の具合がはっきりします。
特に甲状腺ホルモンや分泌状態(甲状腺刺激ホルモン)の確認ができるのです。
この血液検査で甲状腺機能低下症(橋本病)がわかってもその原因が何かわからないので自己抗体の検査をします。

橋本病は、甲状腺自己抗体である抗サイログロブリン抗体と抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体の二つが陽性になるのです。この抗サイログロブリン抗体と抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体ができると甲状腺を敵と察知してしまうのです。なので敵を破壊する体制になるので甲状腺ホルモンが不足するようになるわけです。

2種類の抗体のうちひとつでも認められれば橋本病と診断されます。しかし自己抗体検査で陰性になっても超音波検査や甲状腺の生検や穿刺吸引細胞診でも診断されます。
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